哀悼  加藤直四郎先生 

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  09年7月8日、朝日新聞の訃報記事

 加藤直四郎さん(=関西合唱連盟最高顧問) 7月6日、脳内出血で死去、満100歳10ヶ月。
 通夜は8日、午後6時、葬儀は9日午後1時から吹田市山手町1−8−15、大阪ハリストス正教会で、喪主は長男雅史氏。

 関西の高校などで教壇に立ちながらアマチュア合唱団の指導に尽力。
 98歳だった07年2月、兵庫県であったレディースコーラスフェスティバルで、最後の指揮をして話題になった。

加藤先生、最後のステージのレディースフェスティバルの記録を見る(ここをクリック)

 加藤先生の最後の指揮を報じた朝日新聞の記事を見る(ここをクリック)

 

(追記)  加藤直四郎先生追悼演奏会  「2010年5月5日 いたみホール」

 「加藤直四郎先生追悼演奏会」は関西合唱連盟、大阪府合唱連盟の後援で開催された。

 共催団体(出演順):夕陽丘合唱団、男声合唱団コールバッカス、
  加藤先生追悼合唱団(みのも会、コーロ・アモーレ、ジュピター・コール、グリーン・エコー同窓会)、
  ティート・ポリフォニック・アンサンブル、混声合唱団グリーン・エコー)

 加藤先生のご遺族をお招きしたこの演奏会では、各合唱団がそれぞれ、加藤先生ゆかりの曲を演奏した。

加藤先生追悼演奏会の記事を見る(ここをクリック) 

 ↓ 朝日新聞の追悼文(09年8月8日)              

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 加藤直四郎先生

 追 悼 文

 1997年から10年の永い間、先生にご指導頂きました男声合唱団コールバッカス団員一同、謹んで加藤先生のご冥福をお祈り申し上げます。

 大阪ハリストス正教会における加藤直四郎先生のご葬儀に参列させて頂き、先生から本当に大きなそして貴重な宝ものを戴いたと改めて感じることができました。先輩合唱団の方々は言うに及ばず、関西合唱界の主だった先生方が数多く参列されているいるのを拝見し、加藤先生の偉大さと残された足跡の大きさを実感した次第です。

 男声合唱団コールバッカスでは現在月に1〜2度、加藤先生に師事された古瀬先生の指揮によって、加藤先生から授かったロシア正教聖歌の魅力ある響きを大切に歌い続けております。

 今年11月3日のバッカスフェスタではロシア正教歌である「主の祈り」と「悪人の謀」を、来年の定期演奏会ではラフマニノフの「晩祷」をいずれも古瀬先生の指揮で力いっぱい歌って、加藤先生の尊いお教えに応える所存です。

 バッカスの過去二度の演奏会で加藤先生から、次のようなお言葉を頂いておりますが、読み返しますと加藤先生の暖かいお心に触れることが出来、改めて感無量なものがあります。

 男声合唱団コールバッカスは、加藤先生に最後まで教えて頂いた合唱団としての誇りを持ち続け、今後ともロシア正教会音楽の魅力を伝えてゆくために、更なる努力をして参ります。

男声合唱団コールバッカス 団長 秦信一郎

 ↓ 加藤先生からいただいたメッセージ

 コールバッカスと私 (創立5周年演奏会のプログラムに掲載)

 早いもので、もう2年も前のことです。大阪ハリストス正教会の聖歌隊に参加して頂いている岡田先生のご紹介で、代表の藤山さんとお話ししたのがバッカスとの初めての出会いでした。とにかく一度聞かせていただきたく参上しましたところ、30名近くを擁する堂々とした男声合唱に驚かされました。それから、毎月1回の指導をお引き受けすることになったのです。私は教会音楽に興味を持っていますので、主としてロシア正教会音楽を持って参りました。そして、男声合唱の重厚さと無伴奏の純正調の研ぎ澄まされた和音の響きで表現する音楽の素晴らしさをコールバッカスの力で演奏できるようにしたいと願ってまいりました。
 一緒に練習するようになって特に感じていることは、一人一人が良い素質を持っていて、こちらの要求に対して見事に応えてもらえるのを実に有り難く思っております。ただ、練習回数が限られているので、合唱の密度からいえば行き届かない面もあるのですが、団員の皆様と共に精一杯の努力をしてきました。
 このバッカス創立5周年記念演奏会ではロシア正教聖歌のハイレベルな男声合唱を高槻の皆様に聴いて頂きたいと心から念願しております。

加藤直四郎(1999年5月16日)

 男声合唱団コールバッカス10周年によせて(創立10周年記念演奏会のプログラムに掲載)

 私がバッカスの指導をするようになってもう7年になります。当時から30名近い堂々たる合唱団でしたが、更に充実し、このところ急速に力をつけてきました。私の細かい指揮にも素直に敏感についてきてくれるようになり、バッカスと一緒に合唱することがますます楽しみになって、私の生きがいにさえなっています。
 私は教会音楽に興味を持っていますので、ロシアの音楽、主としてロシア正教会音楽を指導しています。昨年12月、モスクワ・アカデミー合唱団の高槻公演で、バッカスが協力出演し、私は久し振りにロシアの合唱団、指揮者と親しく交わることができました。
 そして、「プロでなくてもやりようによっては、まだまだ彼らに近づける。私はもっと長生きをしてバッカスを育ててみたい」という気持ちを強くかき立てられました。
 「男声合唱の重厚さと純正調の研ぎ澄まされた和音の素晴らしさをコールバッカスの力で演奏できるようにしたい」と心から願っています。

加藤直四郎(2004年5月16日)

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